8/3の日経はザラ場弱く、米国債ショックをひきずったような雰囲気です。
上値は重く、なにやら不穏な雰囲気でしたが突然に訪れました。
引け後、急落しサポートと思われていた32000を割ります。
1時間ほどで500円近い急落。32700を割ります。
これには、マーケットも驚きプット、コールIV全面高でATMのIVは久々に20を超えました。
もともと低いIVであったところでしたので、IVの増加%も大きくベガロングポジションが一気にプラスになりました。その後は32000に向けてリバウンド、剥げという展開。
FOTMのIVも上昇し、ファープットから利益がでました。
プットバックスプレッドは利益がすぐに萎んでしまうため、IVが噴いた(オプション価格が上昇した)ときに利確をおこなわないといけません。更なる下落の場合はホールドした方が利益はでるのですがオプションの場合、プレミアムが減価しますので利確タイミングも重要です。
プットバックスプレッドの難しいところでもあります。
プットバックスプレッドは買い玉を全解消すると、プット売りになるのでデルタのリスクを抑えるためにはカバードプットにしたり、リバウンド期待で裸プットにすることもありますが臨機応変に変形が必要です。
ファーのプットを返済売り、さらにプット売りを追加。してポジション全体のベガを抑えていきました。というのもファーのプットIVが上昇するとポジション全体のベガが急速に増加しますので利益は出やすくなりますが、IVの低下で損失が生じやすくなるリスクも増大してしまいます。
そのため、利確をおこないながらベガを抑える戦略が攻守バランスを考える上で極めて重要です。セオリーとされており先人の方々によって編み出されたテクニックです。
全体のポジションは、ブルシンセティックにプットバックスプレッド、コールバックスプレッド、リバースコールカレンダーが組み合わさっている状態でしたので先物売りを買い戻しつつ
リバースコールカレンダーの売り玉を買い戻し、デルタはややロング気味に調整
コールが盛っていましたので、プロテクティブコールの先物売りをニアのコール売りにスイッチ。
(この変形が、プロテクティブコールの利確とどっちが特になるかは難しいところです)
プロテクティブコールについては、先物売りの利益でコスト回収したコールを残すことをよくしています(その後のリバウンド期待)が、セータリスクを考慮するとポジション全返済も良いと思います。
今後、31000を下回るような展開となればIVはより上昇することが期待されます。
ベガの管理に注意しながら利益を確保していきたいところです。