日経先物夜間急伸。なぜ、こんな急騰するのか意味不明だったが5/26開示されたオプション取引には怪しいところがあった。特に、アムロの手口。プット30000の買いは売り玉の利確らしいが、プットをみてもクレジットスプレッドのバランスになっていてかなり上向き。コールはデビットスプレッドで同様に上向き。
平たくいうと、31000より下は無いという手口である。全体としては、コールレシオやバタフライっぽくなってきており短期的に32000とかは試すかもしれないが高いレンジっぽく推移しそうだなという感じ。MSQなのでまだまだわからないが下向きでつかまっている建玉の回収は見られる可能性はある。
開示エリアに大きな建玉がでているので、この辺りが決済されると今後思われるのでその辺りがポイントになるだろうか。
そしてはじまったナイトセッション。アメリカの指標など受けて爆上げもいいところ引けから+600円で取引を終えた。
アメリカのデフォルト懸念のやつは相変わらず。
日経平均は為替連動状態で、円安悪材料が押し目となっておりロングが報われる展開が続いている。ショーターには厳しい展開が続いている。
個別では値嵩株、半導体が主にあげる感じでマザーズは低迷で恩恵にあずかれている個人投資家は少ないかもしれない。ダウとマザーズが同じような動きをしている。
ボラティリティー変化
夜間の急騰をうけて、コールもプットもIV+1.5-2%前後で推移。残存は10日前後なのでセータもややキツくなっているがまだまだベガも大きくオプションの買いが報われる展開だった。
期先は板が薄くなっており、盛っているか剥げているか判断が難しかった。
コールサイドは期近32000-33000辺りが盛り、34000辺りは剥げ。
ということでまちまち。更に500円上がると、さすがに全盛りになるかと思われる。
エッジのある戦略はあるか
買いポジの人は決済かなんらかのデルタ、ベガヘッジをされたことだろう。なにせ、SQまで10日を切っておりセータコスト、盛ったIVが低下するリスクがある。
盛ってしまった状態からのエッジについては、IVを売ってみる戦略が有効になり
ベガショートとしては、
コール売り
カバードコール
クレジットスプレッド
アイアンコンドル
もう一段上げについては、ここからさらに急騰するかどうかはやや可能性が低いのではないかと思う。
むしろ、時間をかけてジワジワ上げるのか、利確による下げを挟んでの急騰か急落かという可能性も含み
エッジのあるポジションについては議論が分かれるところか。
急騰と急落に対応するとなると、コールバックスプレッドも考慮に値する。問題は、ジワジワ上げとなった際のコールのIV剥げの可能性が残り(その場合は、おそらく一旦の目先天井を示唆する)ベガをロングに傾けすぎるのは危険となる。
気になるところは、期先のIVである。期先のIVが低下している場合はヘッジとしては出遅れ狙いということで、有効と考えている。が、いかんせん流動性が厳しい。