ガンマロングは、相場がともかく大きく動けばプラスになるという戦略です。この記事ではガンマロング戦略について説明します。
ガンマとは
ガンマは原資産の変動に対するデルタの変化率のことです。
ATM(現物価格に最も近い行使価格)で最大、OTM、ITMにつれて減少。ATMのガンマは満期が近づくかIVが低くなると増加します
ガンマは過小評価していけません。満期直前で端っこのオプション売っていてインしてATMになると、大き損失を被るのはこのガンマの影響です。
ガンマ戦略の概要
ガンマロング戦略は、相場が大きく動く場合を想定して利益を得ることを目的とした戦略です。デルタをニュートラルにすることが多く、オプションの買いを使います。
買いポジションはポジションが順行すると(コールだったら上昇、プットだったら下落)利益が上昇し、ガンマが増加する特性を持つため、さらに利益を加速させることができます。
ガンマロングの代表戦略 ロングストラドル
ロングストラドルはガンマロング戦略の代表的な戦略の1つです。
コール、プットの買いで構成されます。
ガンマロング戦略は相場の方向性リスクを抑えるためにデルタをニュートラルにすることが多いです。
ガンマロングはオプションの買いを使います
買いは儲かるときガンマが増大することで加速度的に利益をうみます。
ガンマロングはベガロングでもあるのですが、ロングストラドルを例にすると以下のような特徴があります。
ロングストラドルはプット買い+コール買い
相場が上昇するとIVが急騰しない限りベガがマイナスになり、短期間で大きく上昇しないと利益を上げることはできません。
相場が下落するとIVが上昇するため、ベガはプラスになります。加えて、ガンマ分もプラスになるため、プット側が大きく利益を上げることができます
つまり、ガンマロング戦略といえども基本的には下落時のボラ上昇が大きくプラスに働きやすいです。それでも、急騰ではベガの恩恵にあずかれるのでタイミングが重要と言うことができます。
なのでロングストラドルの狙い所としてはレンジ上でIVが下がっているタイミング。相場の反落によるIV上昇を狙うというのが1つの狙い所となります。