放置系スプレッドの代表として
おなじみのショートストラドル
コールとプットを売ってデルタをニュートラルに調整すると
デルタニュートラル
ガンマショート、ベガショート(コールとプットの合算値)、セータロング
ボラティリティに興味が無い場合は、コールとプットのストライクの値だけみて組成する人がほとんどだと思う
コールもプットもインしなければOKでSQ精算というわけです
ネイキッドの売りで組むと証拠金は1セットあたり100万いかないぐらいでしょうか
端のオプション買いをいれて証拠金を減らす工夫はおこなった方が良いと思います。
さて、今回はショートストラドルについて検討します
ショートストラドル
まずSQ決済を前提としません
ボラティリティトレードにおけるショートストラドルを考えます
レンジ相場が続く場合はIVのピークで組成することができればボラドロをとることが出来ます
原資産も動かない場合はデルタニュートラルでほぼキープできます
しかし、原資産が動かないという設定は、あまりにも実践から離れますので
今回は先物変動も考慮します。ヨコヨコする場合は理想ですが、今回は考えません。適当なところで利確、SQ直前に返済が妥当でしょうか。
先物上昇
先物上昇時ですが、平時はIVは低下します(低下しない場合がたまにあるので、その場合はシナリオ崩れです)
プットのIVは上昇し、コールのIVは低下しますがATMのIVは低下し全体のIVは低下します
ガンマショートの影響でデルタはショートとなりますがコールのIV低下によるプライス低下によりコール側の損失は軽減します
したがって、数日かけて先物が上昇するような場合はセータの利益とIV低下から含み益が出やすいということになります
ショートストラドルは先物が上がっても結果としてプラスとなりやすいため、ヨコヨコから先物上昇が期待できる状況は狙い目となります
下落からの反転でIVが前日比で大きくプラスなどやイベント通過時などが狙い目となります
先物下落時
暴落ではショートストラドルは真っ先に喰らいます、ガンマショートに加えてIV急騰によるベガショートで一気にピンチとります。そのため避けねばなりません
軽い下落でもIVが上昇すると股裂きとなるため厳しい展開となります
反転を期待して粘ってもお祈りポジションとなるため
端の買いオプションと組み合わせたバックスプレッドの形にして
真ん中の売りをショートストラドルとみて一時的にショートストラドルを増やすなどの
IV押し引きが戦略としてあり得ると思います
ネイキッドのショートストラドルは相場環境が不安定なときは避けた方が良いでしょう