先日のIV暴騰は記憶に新しく、屑中の屑オプションの値段が数千から1万円程度から
100万ー200万程度に上昇し数年ぶりに恐ろしいことになりました
改めてIVの恐ろしさを痛感する動きです
オプションの売りをおこなっていた場合、無念のうちに退場となってしまった方もおられるかもしれません。
しかし生き残った場合に
この噴き上がってしまったIVをショートする戦略が狙いとしてはあります
もちろん再度IVが噴き上がることもありますから
バックスプレッドの形にしておくことや、クレジットスプレッドの形
売り逃げの形でショートストラドル、ショートストラングル、レシオスプレッドなど様々な戦略がとれます
多くの場合、IVが低下してくれるのであれば超巨大グリークスとなっている場合は
セータも大きいので数時間や半日のトレードでも十分な利益を上げることが出来ると思われます
ただ、この戦略の問題点はいくつかあります
1つは証拠金問題です
IVが上がっていることや緊急事態では掛け目率を倍にする証券会社がでてきます。株価が大きく暴落している状態がほとんどですので多くのトレーダーは証拠金ピンチになりますし、数百万から数千万の現金をすぐに用意することはなかなか大変ではないでしょうか?証拠金が足りないと追証となり、強制決済となってしまい不本意なところできらされてしまいます
また、インザマネーのオプションの強制決済ではとんでもない値段で売買されてしまうこともあり非常に不利となります
さらに緊急事態では売り禁が発動し、売りポジションを持つことすらできなくなってしまいます
これは、トレーダーとして知っておくべきことだと思います
以上踏まえて、短期のIV剥げを狙う戦略として
証拠金に注意しながらのミニオプションを売るという戦略が狙いとしてでてきます
短期間としたのは複数枚の持ち込みは避けた方が良いという意味です。高IVではピークをつけてからも乱高下してしまうのでホールドは危険を伴うからです。また、複数枚については証拠金が増加してしまうため結果としてリスクをとりすぎることになるため資金量との相談となります
ミニオプションの注意は板がスカスカなので、なかなか約定しないところですがMMや個人トレーダーが取引してくれるので少しずつですが根気よくおこなうことで対応は可能です。もう少し流動性のところは改善してほしいところです
証拠金問題を緩和する方法としてミニオプションを使うという方法もあるということで今回紹介しました
例えばプット売りのベガショートが先物がリバウンドなどで上手く行った場合は、デルタロング、セータロングにベガショートが加わり先物のロング(デルタロング)よりも優位性をもって利益を生みます。
もちろん、ひとたび逆行するとそれが損失となって襲いかかるため簡単ではありませんが狙いとしてはあるということで紹介しました