日経下落でもプットバックスプレッドは不発

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この間のダウ-1000ドル下落を受けて月曜日日経も下落しました。プットバックスプレッドは不発でした。

それもそのはず、日経先物はナイトからみて900円程度下落。厳密に言うと

ガンマフラットで組んだ場合はさすがにプラスですがファーアウトのPutは大盛りまではいかず、むしろ剥げている印象でした。セータ損とトントン下手したらベガ損でマイナスです

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プットバックスプレッドの基本とリスク管理 プットバックスプレッドの基本とリスク管理を初心者向けに解説。勝ちパターン、グリークスのチェック、下げ相場での戦略など、実践的な情報を提供します。オプショントレー...
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追記9/2

9/2夜間雇用統計を抜けて先物が上がり出しましたが、ロシア関連のネタで急落が起こりました。

9/2の日中手口でプット買いが増えていたこと、先物が大きく売られていたのでMSQに向けて再度下に振られることは予想されていました。

基本的に、残存が短い(7日以内)時の買いオプション仕掛けはプレミアムが急速に腐るため1日以内に仕掛けが入ることが多いです。

ちょうど先物が上がっていたときに期近プット27000周囲は大きく剥げる展開なのでデルタヘッジとしてプットを買いプットバックスプレッドをしかけました。

が、期近はやはり残存がキツく値幅も4-500円程度であったのでやや不発。27500前後でもみもみするとIVが剥げてきてもう一段下げるにはナイトセッションでは厳しそうでした。暴落を待ってからプットバックスプレッドをしかけたいところですが、期近はやや残存が厳しい印象です。一旦、期近のプット玉は処理して様子を見ることにしました。

とくにプットバックスプレッドは利益があっという間に萎んでしまうので(そのまま下落し続ける分には問題ないですが)、増大したベガも利確しておかないと大きな含み益を下手したら損失になることもありえます。

買い玉を利確しても、ポジション全体のベガは尚ロングになっていることが多いので買い玉を利確して、ベガフラットで更なる下落を待っても良いし売り玉にデルタをそえてカバードプットにしてベガショートにするなど臨機応変に対応が必要そうです。

プットバックスプレッドが苦戦する理由

オプション特性を考慮すると先物が下げたときはコールは盛って、プットが剥げます

なので、通常の下落ではプットバックスプレッドはIVが低下してしまうので利益を得ることはなかなか難しいのです。

いわゆるジリ下げではプットバックスプレッドは苦戦します。最悪な展開は連日100円程度下げて1週間で1000円下げるようなやつ。これは下手したら大損しかねません。

プットバックスプレッドには暴落が必要。短時間で値幅を伴って下がるものが良いですね。

ジリ下げ対策は下げで盛ってくるコールオプションを利用してプロテクティブコールやコールバックスプレッドを追加すると上手くいきます。

が、プットバックスプレッドと合わせると気づいたらニアのショートストラングルに大外の買い枚数が多いロングストラングルという形になります。

大暴落以外では機能しないプットバックスプレッドのしかけどころ

暴落は忘れた頃にやってきます。が、下落と暴落は初動が似ており判定することは困難です。

暴落をあてることはなかなかできるものではなく、外すことの方が多いと思います。年中、暴落するぞーといっている人もいるぐらいですから。

先物の下落、ジリ下げがプットバックスプレッドには苦しい展開になります。

では、プットバックスプレッドの良いタイミングはいつでしょうか?

ここ1-2年、プットバックスプレッドが噴いたタイミングですが1000円以上の暴落が短時間におこった時、地政学リスクがマックスとなったとき、コロナショック などです。

上記のような経済ショックもなかなかすぐには下がりませんでしたので、何らかのきっかけが必要になります。

プットバックスプレッドですが、先物下落によってニアのプットが盛りだし、外のプットがまだ盛っていないタイミングでIVの鞘が抜けるタイミングが良さそうでした。

どういった時にこのようなことがおこるかというと何日か続落した時にこういったIVの変化がおこりやすいです。

プットバックスプレッドが不発になるタイミングがすぎると、今度はIVの鞘が生じてプットバックスプレッドを組むのに有利な状況がでてきます。

このタイミングであれば売り玉は割高、買い玉は割安となり、クレジットで組めば

先物の上昇でWin,下落で大勝利が狙えると考えています。

本来であればリバるタイミングなのに、続落、底が抜けてしまったような意外性があるとプットバックスプレッドは噴きますね。

あとはとにかくCBがおこるぐらいの急落なら、さすがにプットバックスプレッドの出番ですね。この場合は事前にポジションを持っていないといけませんが。

平時に組んだり、暴落が来るかもしれないというタイミングで組成するより先物が下落し始めて大暴落になるかどうかよくわからないという状態が良さそうに思います。ベガフラットのプットバックスプレッドを普段からもって調整される方もおられますが、プットバックスプレッドは股裂リスクがあり思ったよりもリスクがあるので、慣れるまではIVの鞘が抜けるタイミングなどが良いように思います。

下落を予想、早期下落ではプロテクティブコールやコールバックスプレッドの方がよほど勝ちやすいです。

先物が下落し始めてからしかけても間に合うんではないかなと考えており、今後くる大暴落時に備えて検討していきたいと思います。

基本的にはプットバックスプレッドは先物上昇時にWinになるのでクレジットで組んで、先物上昇時に利確。再度チャンスを狙うようなやり方もオススメに思います。利確分をベガ積み増したり攻めることもできますが、このあたりは経験も必要に思います。

暴落に備えるのに、暴落を待たないといけない??

以上つらつらと書いてきましたが、プットバックスプレッドは平時に持つとジリ下げのリスクがあり運用が有利とは言い難い。

レンジ下までひきつけてからリバや暴落を迎えるのが今のところは正しい使い方に思います。いや、難しいんですが。

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この記事を書いた人

ボラティリティトレードを意識してオプショントレーディングのエッジを追求していきたいと研究の日々です。よろしくお願い申し上げます。

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